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若手起用がダメとは言えない、遠藤航と柏木陽介「明暗」の真相 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 実際、柏木自身もこんなことを話している。

「前半に出た選手がみんな頑張って、(10月に行なわれた親善試合の)イラン戦(1-1)もそうだったけど、オレは後半から出て、(スペースが)空いてきたところでプレーしている。それに、(前半にベンチから)相手の出方も見たうえでプレーできているから」

 要するに、先発メンバーとして試合開始から出場することと、試合途中から出場するのとでは、そもそもプレーの条件が異なるということだ。

 柏木は、「オレはシンガポール戦でいい芝の中でプレーできたけど、今回のカンボジア戦に出た選手はピッチが(慣れない人工芝で)難しい中でプレーしなければいけなかった。しかも前半は、相手が(試合前に予想していた以上に)高い位置から(プレッシャーをかけに)出てきたっていうところで少し焦りがあったのではないか」と語り、「(自分は)運がよかったっていうのもあると思う」と続けた。

 つまり、後半からピッチに立った柏木は"おいしい"役回りを担ったに過ぎないということだ。

 もちろん、遠藤本人は反省の弁を口にする。

「後半は陽介くんとかがシンプルに裏を狙っていたように、自分もそういうところは狙っていければというのはある。FWが裏へ走ったところに、一度浮き球で五分のボールを出して、そのセカンドを拾うとか、そういうことをやってもよかった」

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