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ハリルJの「起爆剤」。南野拓実への期待が高まるワケ (2ページ目)

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi
  • photo by Getty Images

 現在、ハリルジャパンのサイドハーフは、本田圭佑(ミラン/イタリア)、原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)、宇佐美貴史(ガンバ大阪)、武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)、永井謙佑(名古屋グランパス※今回はケガのため未招集)らが名を連ねる最激戦区。左サイドは、原口、宇佐美、武藤と選手層が厚いため、南野は右サイドで本田とポジションを争うことになる。

 出場機会をつかむのは簡単なことではないが、どちらかというと、オン・ザ・ボールでのプレーやスピードを武器にする選手が多い中、オフ・ザ・ボールの動きの質が高いのも南野の特長。セレッソのアカデミー時代に叩き込まれた「攻守の切り替えの速さ」や「高い守備意識」は、他の選手たちとの差異として、アドバンテージとなるに違いない。

 また、ハリルホジッチは、南野の特長について、こうも話している。

「ゴール前でしっかりとフリーになって、顔を出してくれる選手。常に点を取る、もしくは取らせるポジションにいる」

 香川真司(ドルトムント/ドイツ)や清武弘嗣(ハノーファー/ドイツ)といったトップ下の選手とのコンビネーションからゴール前に飛び出し、岡崎慎司(レスター/イングランド)が空けたスペースに飛び込んでいく。あるいは、ドリブルで中央に切れ込み、ミドルシュートを突き刺す――オールラウンドに能力を発揮できる南野は、敵が押し込んで来る状況でも、引いて守ってくる状況でも、攻略の貴重なカードになるはずだ。

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