シリア戦勝利でも目についた、ハリルジャパン「4つの欠陥」

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama photo by Getty Images Sports

「危機管理は協会として常にできている」。1年ほど前、原博実サッカー協会専務理事に話を聞いた時、彼はそう言って胸を張った。代表監督の采配が怪しくなった時。代表チームの強化が思わしく進まない時。「危機」がそうした意味だとすれば、「管理」は監督交代を意味することになる。

 そこで問われるのが、危機かどうかを判断する目だ。それを誤ればこの言葉は何の意味も持たない。実質を伴わない、お題目そのものになる。

 代表チームに答えが出るのは2018年6月。ロシアW杯で決勝トーナメントに進むことを日本代表の目標だとすれば、危機か否かの判断は、その可能性がどれほど感じられるかになる。

日本は岡崎慎司の突破から先制点につながるPKを獲得日本は岡崎慎司の突破から先制点につながるPKを獲得 危ない。可能性は低い。シリアに3-0で勝利を収めても、僕のその思いに変化はない。むしろ、確信に近づいている。僕が原さんなら、今ごろ新監督探しに躍起になっているだろう。

 シリア戦。試合のレベルは恐ろしく低かった。W杯アジア2次予選に相応しい試合。日本はそこに埋没するような戦いをした。そう言いたくなる理由、ハリルジャパンの病状について述べてみたい。

1 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る