コスタリカに完勝も、日本のリオ五輪出場が危ういワケ (5ページ目)
にもかかわらず、この強化日程には危うさを感じざるを得ない。一発勝負における弱さを克服することは難しく、現状のままなら、日本の五輪出場は非常に難しい。それぐらいの危機感が必要だ。
チームとしての活動が少ない以上、選手ひとりひとりが高いレベルのゲームを経験して力をつけ、それによって、チーム力も上げていくしかない。それは、選手たち自身もわかっているようだ。浅野が「(A代表が8月に参加する)東アジアカップのメンバー入りを視野に入れている」と宣言すれば、遠藤は「五輪のあと、最終予選のあと、と言わず、その前にA代表に入って、もっと成長したいと思っている」と力強く語った。
この先、チームの連係を磨く時間は限られている。リオデジャネイロ五輪に出場できるかどうか、ベスト8の壁を越えられるかどうかは、選手それぞれの成長にかかっている。前田、喜田、矢島に続き、所属クラブでポジションを獲得する選手、8月の東アジアカップでハリルホジッチ監督から声をかけられる選手の出現を待ちたい。
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