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「決定力不足」の日本代表に求められる新たな人材とは? (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Takahashi Manabu

 さて、一方で「新戦力が見当たらない」という声も少なくなかった。その理由は、「楽しみな素材であっても、今のレギュラーからポジションを奪って、チームを劇的に変えられるか、というと疑問」だと言う。

木村和司氏(解説者/元横浜F・マリノス監督)
「宇佐美はいい選手だし、代表に入っても面白いと思う。それでも、まだ物足りない部分はある。所属するガンバの選手、スタッフ、そしてメディアやファンなど、チーム内外のみんなから、もっと信頼されるような選手にならないといけない。

 宇佐美に限らず、そこまでの信頼を得ている若い選手は今のJリーグにはいない。ハートが弱い、というのも気になる。たとえ代表に呼ばれても、先輩たちからレギュラーを奪ってやろう、という気概が感じられない。ベテラン勢に気を使って、遠慮してプレイしている。柴崎岳(鹿島アントラーズ。22歳)や武藤にしても、アジアカップで先発起用されなかったのは、そういう面が影響しているのかもしれない」

川本治氏(解説者/元古河電工監督、ジェフユナイテッド市原強化部長など)
「代表でプレイするには、フィジカルであったり、メンタルであったり、技術や戦術以外の"強さ"が必要。個人的には、日本代表が若返る必要はないと思っているので、そういう"強さ"さえあれば、ベテランでも、若手でも、代表に選ばれるべきだと思う。しかしJリーグの中には、代表の主力メンバー以上の"強さ"を持った選手がちょっと見当たらない。いれば、パッと名前が出てくるはずだから......」

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