「決定力不足」の日本代表に求められる新たな人材とは? (4ページ目)
今や世界の強豪チームには、突破力があって、さらに得点力がある選手が必ずいる。宇佐美が期待されるのはそこ。そして、彼以外に名前が挙がった選手も同様のタイプの選手たちだった。
鈴木正治氏(解説者/元横浜マリノス、名古屋グランパスなど)
「昨年のブラジルW杯を見ても、個で突破できる選手がいるチームが結果を出していた。アジアカップの準々決勝を振り返っても、厳しい局面を一瞬にして打開し、狭いスペースの中でもシュートゾーンまで入ってける力を持った選手がいれば、引いたUAE相手にも勝っていたと思う。そういう意味でも、今の日本代表に必要なのは、得点力のあるドリブラー。お薦めしたいのは、横浜F・マリノスのMF齋藤学(24歳)とFW仲川輝人(22歳)。
齋藤は、個人はもちろんのこと、味方をうまく使っての打開力がある。ブラジルW杯でも出場機会を得られれば、存分に活躍できていたはず。シュートセンスもあり、ぜひとも代表復帰を果たしてもらいたい。片や、今季F・マリノスに加入した仲川は、関東大学リーグで得点王に輝いた逸材。身長161cmと小柄ながら、鋭いドリブルとキレのあるターンを駆使して、スペースのないところでも瞬時に決定機を演出できる。ここ数年、F・マリノスのキャンプにも参加していて、そのプレイぶりは誰よりも際立っていた。現在は負傷中だが、復帰してくれば、プロでも即レギュラーを獲れるだろうし、代表に入っても通用すると思う」
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