いざW杯へ。キプロス戦で見えた日本代表の好材料とは (3ページ目)
「監督は『みんな疲れているなかで、後半もよかった。満足している』と言っていたが、心のなかでは満足していないと思う。選手も満足していないので、いい形を作っていきたい」
長谷部はキャプテンらしく厳しく自戒することも忘れなかったが、まずは心配された負傷者にとって概(おおむ)ね良好な復帰戦となったことこそが、本番を占ううえでの好材料であることは間違いない。長谷部は言う。
「ケガをしていた選手のプレイを監督がどう判断しているかは分からないが、みんな問題なくやれていたのかなと思う」
もちろん、課題がないわけではない。チャンスを作りながらの決定力不足は相変わらず。集中力が切れたような緩慢な対応から招いたピンチもあった。
それでもブラジルへ向けて、日本代表は進むべき道を進んでいる。ひとまず、そんなことが確認できた試合だったのではないかと思う。
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