2014.05.28

本田圭佑主体の日本代表は限界である。キプロス戦全採点

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 梁川剛●写真 photo by Yanagawa Go

 W杯に出場する日本代表の壮行試合は、演劇でいうところのゲネプロにあたる。国内で見せる最後のリハーサル。最終チェックの場だ。半分期待を寄せつつも、半分厳しい目で見つめる、いわばダメ出しの場だ。スタンドに駆けつけるべきは、良いプレイには拍手、悪いプレイにはブーイングができる、愛情溢れる目の肥えたファンだ。単純なクロスに大歓声をあげたり、大久保の登場に黄色い声援を送るファンではない。

 W杯の壮行試合はこれが5回目になるが、観衆の批評精神は98年、2002年より低かった。場内のムードは過去最低といいたくなるほど緊張感、緊迫感に欠けていた。W杯で上位進出をもくろむ集団を応援するに相応しい観客とは言えなかった。昨日ファンになった人も、何十年も応援している人も、チケットを横一線になって「ヨーイどん」で購入するネット販売の仕組みに問題ありと言いたくなる。

キプロス戦に先発フル出場した本田圭佑 とても素人っぽい観衆に囲まれて、国内最後の試合に臨むことになったザックジャパン。試合内容も推して知るべし、だった。どんなに攻めあぐんでも、多くの観客は常にニコニコ。これでは選手は背中を押されない。

 観衆の質をチャンピオンズリーグ決勝と比較するのはナンセンスだとはいえ、両者には大人と子どもほどの差があった。スタンドを支配するムードがこのままでは、今後、どんなに優秀な監督を招いてもザックジャパンの二の舞になるような気がする。

 試合の出来(レベルとエンタメ性)は4.5(10点満点)、という採点になる。

 以下、キプロス戦に出場した全選手を採点する。