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【日本代表】五輪世代がザックジャパンに食い込む隙はあるか? (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

「(五輪メンバーの)みんなとは、『次はA代表で会おう』『韓国にリベンジするにはA代表しかない』という話をしたし、若手の突き上げがなければ、代表は進化しない。そのためには、自分も含め、ただ代表に入るだけでなく、レギュラーの座を奪うようにならないと。それには、五輪で得た経験をクラブでどう活かすか。そこに懸かっていると思います」

 かつて、北京五輪で3戦全敗の屈辱を味わった岡崎は、こんなことを言っていた。

「五輪は本当に悔しかった。あれを経験して、俺にはやっぱりゴールしかないという覚悟が決まった気がします」

 岡崎は五輪の2カ月後に代表デビューを飾ると、翌年にはゴールを量産して日本をワールドカップへと導いた。本田もまた、北京五輪で惨敗し、当時所属していたVVVで2部降格を味わったことで、得点にこだわるようになったという。

 ロンドン五輪は4位という成績だった。結果を見れば、北京大会とは異なり、惨敗ではない。しかし、韓国との3位決定戦で負った彼らの心の疵(きず)の深さが、北京五輪世代のそれに匹敵するくらい深ければ、彼らもまた、A代表へと昇ってくるはずだ。

「次はA代表で会おう」と誓い合ったロンドン五輪世代の突き上げが、ザックジャパンをさらなる高みへと導く。

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