【プロ野球】 今中慎二が「空振りが取れる真っすぐ」の重要性を力説 お手本は快投が続くふたりのサウスポー (2ページ目)
【球持ちが長い現役の投手は?】
――それができている現役の投手を挙げるとすれば?
今中 阪神の髙橋遥人は球持ちが長いですね。今季、ヤクルトの山野太一が5勝1敗(5月13日時点。以下同)と勝ち星を積み重ねているのも、それが大きな要因だと思います。ボールが150キロを超えて球持ちが長いと、間ができてバッターはタイミングを取りづらくなります。バットを「1、2、3」のタイミングで振っても合わないんです。
髙橋の変化球はツーシームとスライダーくらいで、球種はそれほど多くないですが、バッターはほとんどタイミングが合いませんよね。かなり真っすぐが効いていると思います。ここまでの成績は、わずか2失点で4勝。今のピッチングが続けば、とんでもない記録を作りそうですが......そこまで体が強い選手ではないので。阪神は登板間隔を空けながら投げさせていますね。
――同じサウスポーの中日の金丸夢斗投手はどう見ていますか? すでに、ルーキーイヤーだった昨年を上回る3勝(3敗)を挙げています。
今中 髙橋と比べるとまだまだです。真っすぐはそこそこいいのですが、変化球が頼りないというか、生きていないんです。それと、ピンチに弱くて、もうひと踏ん張りができません。やはり真っすぐで空振りがもう少し取れるようになれば、ピッチングが安定してくると思います。
――真っすぐといえば、今季からヤクルトに加入したホセ・キハダ投手は、真っすぐの割合が89.2%とかなり高いです。
今中 ロサンゼルス・エンゼルスにいた時から、勢いだけで投げているような感じですよね。真っすぐが通用する時と、しない時の差がすごく激しいピッチャーと見ています。現在は防御率0.00で12セーブと、いいほうに転んでいますが、打たれ出したらお手上げ状態になるんじゃないかと。
ただ、日本のバッターは速いボールをあまり打てませんし、このままシーズン最後まで押しきることも考えられます。今は真っすぐがくるとわかっていても、バットに当たらない、ボールが飛ばない、という感じ。とにかく今後に注目ですね。
真っすぐは一番打ち損じをしやすいボールです。岡田彰布さんや原辰徳さんと話した際にも「真っすぐの打ち損じは多く、変化球の打ち損じは少ない」と言っていましたし、あらためて、投手は真っすぐを磨くべきだと感じています。
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