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【WBC 2026】侍ジャパン敗退の裏にあった「徹底した日本対策」 ベネズエラ指揮官が語った緻密なゲームプラン (5ページ目)

  • 阿佐智●文 text by Satoshi Asa

 しかし、自らをダビデになぞらえられたロペス監督は、こう言い添えることも忘れなかった。

「言っておくが、ベネズエラはもともと強豪だ。これまで幾多の名選手を生んできたじゃないか。今回、日本に初めて勝ったし、日本が準決勝前に敗退するのも初めてだと思う。しかし、我々が今日の勝利で突然強豪になったわけではない。これからも、やるべきことは変わらない。それはベネズエラだけでなく、ドミニカも、日本も、アメリカも同じだ。みんな世界野球にとって価値のある存在なんだ」

 そして最後にこう言って、会見を締めた。

「今、ベネズエラでは国中が祝っている。みんな街に繰り出して一杯やっているだろう。それが私にとって何よりうれしい。私にできることは、このチームを率いて国を幸せにすることだけだ。2試合勝てば、国全体で1週間祝うことになるだろうな。だから今日は今日、次に進まなければならない。20年後に振り返った時、1日か2日でも、母国のみんなを幸せにできたなら私はそれで十分だ」

著者プロフィール

  • 阿佐 智

    阿佐 智 (あさ・さとし)

    これまで190カ国を訪ね歩き、22カ国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆。国内野球についても、プロから独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌、ウェブサイトに寄稿している。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。

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