【WBC】「イチロー発言」と「マウンド太極旗立て事件」 元韓国代表捕手が明かす第1回大会、日韓戦の真実 (3ページ目)
第1回WBCに韓国代表の捕手としてメンバー入りしていた洪性炘 photo by Ryu Voelkelこの記事に関連する写真を見る たしかに、1998年から中日で活躍した李鍾範(イ・ジョンボム)、2000年代にロッテや巨人でパワーを発揮した李承燁(イ・スンヨプ)など、以前は韓国のトップ打者がNPBにやって来た。投手では朴賛浩(パク・チャンホ)が1994年にドジャースに入団し、MLBで通算124勝98敗という成績を残した。
現代表にはジャイアンツの李政厚(イ・ジョンフ)、ドジャースの金慧成(キム・ヘソン)とMLBでプレーする野手はいるが、投手の育成は長らくうまいっていない。洪が続ける。
「アメリカの球団は近年、韓国人投手にあまり関心を示していないんだ。韓国人投手のストレートの球速や変化球が、アメリカのチームにとって魅力的に映らなくなっているからだろう。そのため、アメリカや日本の球団は韓国の投手に目を向けなくなっている」
現在メジャーでは、フォークを操る日本人投手たちが高く評価され、リーグ全体でも落ちるボールを投げる投手が増えている。
対して、KBO各球団のエース格を務めるのは外国人投手たちだ。そうした影響が韓国代表にも及んでいるのではないだろうか。それが元韓国代表で、現在MLB球団で最先端を知る洪の見解だった。
はたして今回のWBCでは、韓国代表はどうなるだろうか。
「日本はもちろん、チャイニーズ・タイペイの選手たちも実力が大きく向上していて、簡単に戦えるレベルではなくなっている。韓国代表は、相手を徹底的に分析することが必要だ。そうしなければ、アジアのチームに勝つのは難しいと思う」
初戦は打線の大量援護を受けてチェコに11対4で快勝。韓国にとって山場となる2戦目の日本戦は、投手陣が侍ジャパン打線をいかに封じられるかがポイントになるだろう。
楽しみな日韓戦が、両国の行方を大きく左右しそうだ。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
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