【プロ野球】思考力の小田康一郎、飛距離の宮下朝陽... 異才の新人野手が語ったベイスターズ入団で驚いたこと (2ページ目)
小田自身、思考力でのし上がってきた選手だ。自分の最大の武器を聞くと、「状況判断力」という答えが返ってくるように、走攻守のあらゆる場面で優れた洞察力を発揮する。大学3年秋にはリーグ戦9試合で5盗塁を決めたが、小田はその要因を独特の言葉で表現している。
「ファーストをやっているので、牽制球がくるタイミングがわかるんです。あとは変化球を投げる時に走れば、成功しますから」
こんな言葉をサラッと言えてしまうところに、小田の類まれな観察眼が透けて見える。
【熾烈なレギュラー争い】
近年のDeNAのスカウティングは技術だけでなく、選手の内面的な評価も大きなウエートを占めている。八馬幹典アマスカウティンググループディレクターは、小田の人間性も高く評価していた。
「普段ベンチにいる姿を見ても、チームを勝たせるために力を注いでいることが伝わってくる。そこを含めて評価させてもらいました」
とはいえ、1年目からレギュラー争いに割って入るのは、ハードルが高い。一塁はレギュラー候補筆頭の佐野恵太、実績のあるダヤン・ビシエドも控える。三塁は宮﨑敏郎、筒香嘉智のベテラン勢に、若手ホープの度会隆輝も昨秋から三塁守備を練習している。小田は二塁守備経験もあるが、そこには牧秀悟という高い壁がそびえる。
小田は八王子シニアに所属した中学時代、筒香の応援歌を使用していたという。だが、小田は筒香へのほのかな憧れにフタをしている。
「あんまりオーラを感じすぎていてもよくないですよね。チームメイトなのだし、超えていかないといけないなと。盗めるところは盗んでいきたいです」
すでに練習試合では一軍に招集され、結果も残し始めている。15日の中日戦では金丸夢斗から左前安打、19日のロッテ戦では小島和哉から右前安打を放った。春先はいつも状態が上がらず、「打てる気がしない」と肩を落とす小田だが、着実に大器の片鱗をアピールしている。
「今はとにかく振ること。もともと当てることには自信がありますが、あとは飛ばす力をつけていけたら。パワーがもう少しつくだけで、相手に対して怖さが出てくるはずなので。自分の強みを生かしながら、怖さを求めていきたいです」
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