【プロ野球】楽天11季目、宋家豪の大好きな日本語は「お疲れ様です」台湾人最多142HPの裏にレジェンドふたりからの学び (3ページ目)
「田中さんが楽天に帰ってきてくれたことは、私にとっても光栄なことでした。田中さんは先発で私はリリーフのため、練習メニューなどの違いがあり接する機会は多くありませんでしたが、だからこそ吸収できるところはしようと意識していました」
宋が田中から学習したなかで、一番に挙げるのは修正能力の高さである。
その時点で足りない部分。またはパフォーマンスが低調だった試合で原因を突き止め、的確なアプローチで立て直す。そんな田中の姿勢を注視していくことで、宋自身もリリースポイントの位置をはじめとしたピッチングフォームの微調整に余念がなくなった。21年はキャリアハイの63試合に投げ27HP、防御率2.23。成果は目に見えて表れた。
郭源治と田中将大。
台湾と日本のレジェンドから薫陶を受けた宋は、僅差のしびれるマウンドでも動じず、シーズンを通しても好不調の波が少なく、ベンチから全幅の信頼を寄せられるピッチャーとなった。そして、台湾人プロ野球選手で"最強のセットアッパー"にまで上り詰めた。
【台湾の学生たちの目標になりたい】
25年はシーズン開幕前の2月に右ひざ外側の半月板を縫合する手術をしたため、一軍での登板は10試合に終わった。だからといって、球団の宋に対する評価が落ちたわけではない。契約延長が何よりの証左だ。
宋も意気に感じ、今シーズンへ向けこのようにコメントを残している。
「私自身、そして家族も東北と仙台がとても大好きで、この街にいつも温かく迎えていただき、心より感謝しています。来季(今シーズン)は何よりも健康を保ち、万全な状態の宋家豪でシーズンに臨みたいと思っています」
日本プロ野球で10年。通算348試合に登板する楽天のセットアッパーには、東北で、日本で腕を振り続ける絶対的な使命がある。
台湾人選手として先人の偉大なる意思を受け継ぎ、日本でのプレーを夢見る後進への指針になることだ。
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