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【プロ野球】池山隆寛監督が明かすチーム改革の第一歩「チームが元気になる雰囲気づくりが1年目の仕事」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

── そのなかで、どういう野球をイメージしていますか。

池山 自分は野手出身なので、まずは打ち勝つ野球を目指したい。そして、そのリードをしっかり守りきって勝つのが理想です。ただ、1年間を通して戦うとなると、山あり谷ありで難しさもある。だからこそ、大事な場面でいかに踏ん張れるかが重要だと思っています。

── そういう時こそ、元気さが重要になるということですか。実際、勝っているチームは日本でもメジャーでも、ベンチが活気に溢れてにぎやかですよね。

池山 そうですね。踏ん張りどころで流れを変えてくれるひと振りだったり、プレーだったり......そうした場面で、目に見えない力を発揮してくれるのは、やっぱり元気しかないと思っています(笑)。

【自分が動かなくて済むのが理想】

── 秋季キャンプが終わると、ここから2カ月間のオフシーズンに入ります。

池山 選手たちには、「責任と自覚を持って、(2026年の)2月1日を迎えてほしい」と話しています。このキャンプでは、自主トレにつながる練習を重ねてきましたし、その点については心配していません。

── その2月1日からの春季キャンプは、どんなイメージを持っていますか。

池山 松山キャンプと同じように、全体練習はコンパクトにします。練習の合間の待ち時間を減らし、午後は個別練習に充てる。まずは、これがひとつです。そしてもうひとつが、シーズンを見据えた体づくりです。シーズンに入ると6勤(週に6試合)が続くので、そのためのコンディション調整をしっかり行なっていこうと、新たに取り入れます。さらに、これまでケガ人が多かった点についての検証も含め、キャンプのあり方そのものを、これからも話し合って見直していきます。

── 公式戦ではどんな采配を?

池山 いちばん頼りになるのは選手ですから、本当は自分が動かなくて済むのが理想なんですけどね(笑)。まあ、「動かない」というよりも、そういう選手がたくさんいれば、自然とこちらが動かなくて済む、という意味です。たとえば、エースがしっかりしていて0点に抑えてくれれば、負けない試合ができる。そのためには、チームの柱をつくらなければいけませんし、松山キャンプでは、そうした目的もあって自主性を求めました。僕は、気持ちが体を動かし、考えが技術を生むと思っていますから。

 2月は一軍監督として初めて迎えるキャンプインになりますので、自分自身も楽しみにしています。今から心配していては、1年間を乗り切れませんからね。ファンや見ている方がワクワクできるような試合をお見せできるよう、しっかり準備していきたいと思います。


池山隆寛(いけやま・たかひろ)/1965年12月17日生まれ。兵庫県出身。市尼崎高に進学し、3年生の83年夏の甲子園に出場。同年秋のドラフトでヤクルトから2位で指名され入団。入団4年目から頭角を現し、チームの主軸として活躍。強肩・強打の遊撃手としてヤクルト黄金時代を支え、5度のリーグ優勝、4度の日本一を経験。豪快なフルスイングから"ブンブン丸"の愛称で親しまれた。2002年限りで現役を引退。その後、ヤクルト、楽天のコーチを歴任。20年からヤクルトの二軍監督に就任し、26年から一軍監督となる

著者プロフィール

  • 島村誠也

    島村誠也 (しまむら・せいや)

    1967年生まれ。21歳の時に『週刊プレイボーイ』編集部のフリーライター見習いに。1991年に映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台となった野球場を取材。原作者W・P・キンセラ氏(故人)の言葉「野球場のホームプレートに立ってファウルラインを永遠に延長していくと、世界のほとんどが入ってしまう。そんな神話的レベルの虚構の世界を見せてくれるのが野球なんだ」は宝物となった。以降、2000年代前半まで、メジャーのスプリングトレーニング、公式戦、オールスター、ワールドシリーズを現地取材。現在は『web Sportiva』でヤクルトを中心に取材を続けている。

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