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【プロ野球】ヤクルト・池山隆寛新監督インタビュー 村上宗隆の抜けた2026年の青写真「自主性と対話でチームは変わる」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

ヤクルト・池山隆寛監督インタビュー(前編)

 2025年のヤクルト秋季キャンプは、これまでのハードな練習風景とは大きく様変わりしていた。コーチと選手がじっくり対話を重ねながら行なう練習。朝の練習前には自分が何をすべきかを考えるための時間が設けられ、午後には居残り練習にも取り組む。若手選手たちの活気は日を追うごとに増し、グラウンドや選手ロッカーには明るい声が飛び交っていた。ヤクルト・池山隆寛新監督に、松山キャンプを通して描くこれからのチームづくり、そして2026年2月の春季キャンプ構想について聞いた。

2026年からヤクルト一軍の指揮を執る池山隆寛監督 photo by Sankei Visual2026年からヤクルト一軍の指揮を執る池山隆寛監督 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

【一軍監督として迎えた最初の実感】

── 一軍監督に就任されて、あらためて実感していることを教えてください。

池山 二軍で監督を6年間やっていたので、初めましての人はいないのでね。選手たちと接している時は、監督という意識はあまりないというか、自分のスタイルでやれています。実感ということでは、こういうインタビューが多いかなという感じです(笑)。これから、ほぼすべてが勉強になってくるので、彼らの成長を見守っていくだけだと思います。

── 秋のキャンプが始まってまず驚いたのは、選手たちは8時過ぎに球場入りしますが、全体練習が始まるのは10時15分からということでした。

池山 自主性を大事にしてくださいということです。これは松山に来る時のテーマのひとつでもありました。朝の時間の使い方だったり、練習への向き合い方だったり、トレーニングを工夫したり、一日を上手に使ってくださいと。自分に何が必要なのかを考え、試行錯誤しながら、自分のものにしていってくださいということです。

── 自主性に任せるのは、過酷な強制練習より、ある意味で難しいことだと思います。

池山 そこで、ここに来る前に、選手はコーチたちと2025年の反省も踏まえて面談をしました。個々のレベルを上げるために「こういう課題があるよね」というところから始まって、「じゃあ、ここを伸ばしてやっていこう」と。

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著者プロフィール

  • 島村誠也

    島村誠也 (しまむら・せいや)

    1967年生まれ。21歳の時に『週刊プレイボーイ』編集部のフリーライター見習いに。1991年に映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台となった野球場を取材。原作者W・P・キンセラ氏(故人)の言葉「野球場のホームプレートに立ってファウルラインを永遠に延長していくと、世界のほとんどが入ってしまう。そんな神話的レベルの虚構の世界を見せてくれるのが野球なんだ」は宝物となった。以降、2000年代前半まで、メジャーのスプリングトレーニング、公式戦、オールスター、ワールドシリーズを現地取材。現在は『web Sportiva』でヤクルトを中心に取材を続けている。

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