【プロ野球】かつての新人王も現役ドラフト候補? 他球団でチャンスが広がりそうなパ・リーグの選手を高木豊がピックアップ (3ページ目)
【西武】
外野手の岸潤一郎(きし・じゅんいちろう/28歳)だと思います。外野手は西川愛也、渡部聖弥、長谷川信哉と揃ってきていたところに、DeNAから、FA権を行使した桑原将志を獲得しました。同じくFAで、日本ハムから内野手の石井一成も獲得しましたし、内野から外野に回す選手も出てくるでしょうから、ますます岸の出番はなくなります。
右の外野手が不足している巨人あたりは、岸が出てきたら注目すると思いますし、別のチームに移ったほうがチャンスは増えると思います。守備がいいですし、ガッツがある選手ですが、好不調の波をなくせるかどうかですね。
【ロッテ】
ロッテは和田康士朗(わだ・こうしろう/26歳)が候補になりそうです。もともと外野手の層が厚かったところに、ルーキーの西川史礁が新人王を獲得する活躍を見せた。これまで故障が多かった藤原恭大、髙部瑛斗らも来季は主力として考えられているようですし、山本大斗も出てきています。
また、"首の皮一枚"の状態だった山口航輝もホームランを固め打ちしてアピールしましたし、岡広海やグレゴリー・ポランコもいます。和田の足は魅力ですが、藤原や髙部にも足がありますからね。そう考えると、よほど打たないと先発では出られません。
一軍にいても代走でしか使われない期間が長く、あまり打席に立てていなかったこともありますが、やはりもう少し打てないと。ただ、他のチームから見れば和田の足は魅力がありますし、バッティングの経験が積める環境に移れば変わるかもしれません。リスト入りすれば、人気が出ると思いますよ。
【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)
1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのヘッドコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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