検索

【プロ野球】トライアウトに松山竜平、山足達也、又吉克樹らが込めた覚悟 選手会が守り抜こうとした「野球を続ける場」の意味 (3ページ目)

  • 村瀬秀信●取材・文 text by Murase Hidenobu

ロッテのピンストライプのユニフォームを着てトライアウトに参加した西村天裕 photo by Nisida Taisukeロッテのピンストライプのユニフォームを着てトライアウトに参加した西村天裕 photo by Nisida Taisukeこの記事に関連する写真を見る 同じく「トライアウトを受けることはすぐに決めました」と語ったのは、元ロッテの西村天裕だ。一昨年は中継ぎとして44試合に登板し、防御率1.25と大活躍したものの、今季の一軍登板はわずか1試合。今回の参加には、ファンへ感謝を伝えたいという思いも込められていた。

「現役を続けたいというのはもちろんありますが、今年は一軍のピンストライプのユニフォームを着ることができなかったので、それを着てファンの人に見てもらうということが一番はじめに頭に浮かびました。やっぱり、いつも応援してもらっていましたからね。それだけが心残りだったので、しっかり腕を振って投げる姿を見せられたのはよかったと思います」

【久保拓真と又吉克樹の終わらない挑戦】

 また、今季も"異色の挑戦"を続ける選手がトライアウトに参加していた。「ここ数年、人とは違う野球人生を歩んできましたが、自分で納得して決断してきたことですし、後悔なく挑戦してきました」と語るのは、打撃投手から現役復帰を果たした久保拓真だ。

 久保は2023年にヤクルトから戦力外通告を受け、トライアウトにも臨んだが獲得には至らなかった。その後、オリックスで1年間打撃投手を務め、長年の課題だった制球難を克服。今季は関西独立リーグの堺で現役に復帰し、最多勝、最多奪三振、MVPを獲得するなど結果を残したうえで、2度目のトライアウトに挑んだのである。

「自分は、左打者のインコースに投げられないと生きる道はありません。(コントロールは)打撃投手時代に、バッターに気持ちよく打ってもらうにはどう投げるかを考えて投げ続けていたら、自然と身についたという感じです。

 トライアウトは(NPBの規定で)2回受けられますし、受けるチャンスがあるなら今年だと思いました。正直、声がかからない可能性のほうが高いとは思っていますが、お世話になった方々にユニフォーム姿を見せるという恩返しの意味でも意義のある場だと思います」

3 / 5

キーワード

このページのトップに戻る