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2025年の日本ハム打線は「ビッグバン打線」を超えるか? 鶴岡慎也が語る9年ぶり優勝の可能性 (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

【ビックバン打線、2016年日本一打線に匹敵】 

── 今年の日本ハム打線は、中軸4人の脇を固める選手も充実しています。

鶴岡 水野達稀の19打点は、万波、レイエスに次いでチーム3位です。相手が左投手の時は水谷瞬、松本剛、奈良間大己、山縣秀らの右打者が入り、右投手の時は水野をはじめ、五十幡亮汰、矢澤宏太、淺間大基、上川畑大悟といった左打者が入ります。しかもパワー型の水谷、松本、スピード型の五十幡、矢澤といった変幻自在の打線が組めることも、日本ハム打線の特長と言えます。

── 捕手は昨シーズン、田宮裕涼選手がブレークしたかと思ったら、今季はベテラン伏見寅威選手のほか、郡司裕也選手や現役ドラフトでソフトバンクから加入した吉田賢吾選手の「4人体制」です。

鶴岡 現状は先発投手との相性によって、捕手を決めている感じです。田宮は捕手だけでなくレフトを守ったり、郡司も内外野を守るなど、複数のポジションをこなしています。日本ハムは、ほとんどの選手が複数のポジションを守れます。

── 新庄監督の野球は、ただ打つだけではなくスクイズなどの小技もあります。

鶴岡 これまで失敗が多かったのですが、5月13日のオリックス戦で五十幡が2ランスクイズを成功させて、チームは5連勝を飾りました。8月、9月のペナントレースが佳境に入ってきた時にきっちり決められるか。そういう時に決めて、チームに勢いをもたらしたいですよね。

── かつて日本ハムには「ビッグバン打線」と呼ばれる強力打線が存在しました。

鶴岡 私は2003年に入団したのですが、2004年は坪井智哉さん、新庄さん、小笠原道大さん、フェルナンド・セギノール、エンジェル・エチェバリア、高橋信二さん、金子誠さんなどがいて、チーム打率.281、178本塁打と、まさに「ビッグバン」のごとく圧倒的な迫力がありました。

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