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【ボクシング】井上尚弥 vs.中谷潤人――在米記者4人が注視する「勝敗を分けるポイントとは? スピード、リーチ、経験......

  • 杉浦大介●取材・文 text by Daisuke Sugiura

井上尚弥(左)と中谷潤人のスーパーファイト、勝負の行方は? photo by Kyodo News井上尚弥(左)と中谷潤人のスーパーファイト、勝負の行方は? photo by Kyodo News

前編:専門記者4人が占う「モンスター vs.ビッグバン」5.2決戦

 いよいよ、この時がやってきたーー。

 5月2日、東京ドームで実現する4階級制覇王者の"モンスター"井上尚弥(大橋)と3階級制覇王者の"ビッグバン"中谷潤人(M.T)のスーパーファイト。今回は井上が保持する世界スーパーバンタム級の4団体王座に中谷が挑戦する形だが、日本のみならず、海外のボクシングファン、関係者の間でも大きな注目を集めている。

 これまで無敵の快進撃を続けてきた33歳の"モンスター"が健在ぶりを示すのか。それとも28歳の"ビッグバン"が先輩を打ち破り、一気にトップに躍り出るのか。無敗同士の直接対決は間違いなく歴史に刻まれる戦いになるはずである。

 楽しみな一戦のポイントを見極めるべく、今回は軽量級に精通する4人の在米ベテラン記者、ボクシング関係者に3つの質問をぶつけてみた。その答えから、"日本のスーパーファイト"と称される一戦への関心の高さが、わかりやすい形で見えてくる。

【パネリスト】

◆スティーブ・キム(ロサンゼルス在住。元『ESPN.com』のシニアライターで現在もフリーランスライター/ポッドキャスターとして活躍 X : @SteveKim323)

◆エイブラハム・ゴンサレス(ロサンゼルス在住。『FightsATW.com』の創始者であり、リングマガジンのランキング選定委員 X : @abeG718)

◆ディラン・ヘルナンデス(ロサンゼルス在住。『カリフォルニア・ポスト』紙のレポーター/コラムニスト X : @dylanohernandez)

◆ジョー・キンバオ(ニューヨーク在住。元2階級制覇王者テオフィモ・ロペスなど多くの著名ボクサーのカットマンを務める X: @IamJoeQuiambao)

1.井上対中谷戦の勝敗を分ける要素は?

キム : 井上にとっては、自分がよりスピードとクイックネスで上回っていると理解することが重要だ。ダブルジャブと右ストレートを使いながら、出入りの動きで間合いをコントロールしていく展開が考えられる。この試合における最大のアドバンテージはスピードだ。

 一方の中谷は身長とリーチで上回っているため、距離を支配することがカギになる。ただ同時に、前に出てくる井上にタイミングを合わせることも必要になる。個人的には、ジャブを挟まずに打つストレートの左が非常に重要になると思う。井上は距離を一気に詰めるフットワークを持っているため、それに対して素早く反応して打てるかがポイントだ。

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著者プロフィール

  • 杉浦大介

    杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)

    すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう

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