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制球難、二軍落ち、そして復活...なぜヤクルト高梨裕稔は再びローテーション投手となれたのか (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

 高梨は今シーズンの目標について、「このまましっかりローテーションを守ることが一番だと思います」と話す。

「勝利数については、運の要素もあるのであまり気にしていません。いいピッチングをしても勝ちがつかないこともあれば、点を取られても勝ちがつくこともあるので。ここまで少し波はありますが、大きな波をつくらずに投げられています。

 シーズンは長いですから、できるだけ波を小さくして、そのなかでしっかりゲームをつくること。それを1年間継続するのが最大の目標です。それができれば、自ずと結果もついてくると思います」

 そう語る高梨に「努力は報われると思いますか」と問うと、「全員が全員、報われるかはわからないですけど......」と前置きし、こう続けた。

「でも、努力しなければ報われる瞬間は来ないと思います。どんな時も腐らず、しっかりやり続けること。泥臭くてもいいから、なんとか結果を残していくことが大事だと思っています」

 5月17日のDeNA戦では、2本のホームランを浴びて5失点という結果になったが、それでも6回を投げきって、マウンドを降りた。

 試合後、高梨はこうコメントした。

「もっと粘りきりたかったというのは、もちろんあります。そこは次への課題というか......でも今日は野手のみんなが打ってくれて、チームが逆転勝ちしてくれたので、次はしっかり頑張りたいと思います」

 高梨の"粘りきる"ピッチングは、これからも続いていく。

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著者プロフィール

  • 島村誠也

    島村誠也 (しまむら・せいや)

    1967年生まれ。21歳の時に『週刊プレイボーイ』編集部のフリーライター見習いに。1991年に映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台となった野球場を取材。原作者W・P・キンセラ氏(故人)の言葉「野球場のホームプレートに立ってファウルラインを永遠に延長していくと、世界のほとんどが入ってしまう。そんな神話的レベルの虚構の世界を見せてくれるのが野球なんだ」は宝物となった。以降、2000年代前半まで、メジャーのスプリングトレーニング、公式戦、オールスター、ワールドシリーズを現地取材。現在は『web Sportiva』でヤクルトを中心に取材を続けている。

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