検索

【プロ野球】篠塚和典のセ・リーグ順位予想 大型補強でリーグ連覇を狙う巨人の対抗馬は? (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【4位予想:ヤクルト】

――巻き返しをはかるヤクルトは、村上宗隆選手が離脱するなど故障者が多いですね。

篠塚 村上の離脱は痛いです。塩見泰隆は戻ってきたと思ったら、(3月22日の日本ハム戦で)足を痛めて途中交代し長期離脱が示唆されていますし、山田哲人もコンディションへの不安は残るでしょうから、どこまでできるかですね。内野の複数ポジションを守れる茂木栄五郎が入ったりもしていますが、先に挙げた3チームと比べると野手の層に差を感じてしまいます。

――ピッチャー陣はいかがですか?

篠塚 ベテランの石川雅規や小川泰弘に頼らなければいけない状況で、若手が出てこないとちょっと厳しいかなと。守護神候補の新外国人マイク・バウマンも上半身のコンディション不良で離脱してしまったようですし、先発もリリーフも手薄な感は否めません。オープン戦で結果の出ている赤羽由紘や丸山和郁ら若手が奮起して、なんとかチームを盛り上げていってほしいですね。

【5位予想:広島】

――昨季はシーズン終盤に失速してしまった広島ですが、現状をどう見ていますか?

篠塚 坂倉将吾の離脱は、特に打つほうで痛いです。新外国人のエレウリス・モンテロがある程度結果を残していて期待が持てますし(3月30日の阪神戦で負傷し離脱中)、同じく新加入のサンドロ・ファビアンもオープン戦の終盤で長打が出ていました。ただ、シーズンに入って攻め方が変わってくるので、そこでどう対応できるかですね。それは巨人のトレイ・キャベッジにも言えることです。

――ピッチャー陣は先発もリリーフも充実している印象です。

篠塚 九里亜蓮は抜けましたが、常廣羽也斗やドラフト2位ルーキーの佐藤柳之介(富士大)もいいボールを投げていますし、力のある若手が控えていますね。リリーフ陣も強力ですし、広島の場合はいかに点を取るかがポイントです。

 野間峻祥や末包昇大、堂林翔太らの中堅が計算どおりであれば、モンテロやファビアンら新外国人次第で上位を狙っていけると思います。そこに二俣翔一、林晃汰、中村奨成、ドラフト1位ルーキーの佐々木泰(青学大)ら若手の誰かが台頭してくればさらにいいですね。

3 / 4

キーワード

このページのトップに戻る