【プロ野球】高木豊のセ・リーグ順位予想 キャンプで感じた巨人とDeNAの「差」とは? (4ページ目)
【6位予想:ヤクルト】
――開幕を前に故障者が多いヤクルトは今年も厳しそうですか?
高木 山田哲人と、村上宗隆も離脱。塩見泰隆の復帰(取材後の3月22日に左膝を再び痛め途中交代。長期離脱も示唆)や茂木栄五郎の加入、赤羽由紘の成長などプラス材料もありますが、故障者が多いチームはなかなか浮上していけません。
それと、計算できるピッチャーがあまりいない。ベテランの小川泰弘が先発4番手になるくらいならいいのですが、高橋奎二は投げてみなければわからないし、奥川恭伸の体の状態も万全なのか、といった状態では戦えません。リリーフは清水昇が戻ってきたり、矢崎拓也が加入したりといったプラス要素がありますが、いかんせん先発が足りません。
――それでも、塩見選手の復帰はチームにとって大きい?
高木 塩見が万全であればもちろんですが、大きな故障をして体のバランスが悪くなっているでしょうし、再発の可能性もありますよね。外野は丸山和郁がある程度の結果を出していますし、西村瑠伊斗も面白い存在だと思いますが、そういった若手はチャンスと思って頑張ってほしいです。
ヤクルトは昨季、最下位の中日と僅差の5位。今年への上積みでいうと、中日は伸び盛りのピッチャーが多いですし、ヤクルトは一番苦しむような気がしています。
【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)
1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・ 横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのヘッドコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。
■元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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