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【定岡正二×篠塚和典スペシャル対談 後編】阿部慎之助監督の1年目の評価は? 明暗分かれた外野の若手たちも語った (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――来季は連覇、そして、2024年に果たせなかった日本一が目標になりますね。

篠塚 いろいろな選手を試すことも必要ですが、ある程度はポジションを固定して戦えることが理想ですね。そうしないと、本当の意味での"チームの強さ"は出てこないと思うんです。

定岡 ピッチャー陣は中継ぎと抑えが確立されています。先発は、(ボルチモア・オリオールズに移籍する)菅野智之の穴をどう埋めるか。そこは山﨑伊織や井上温大らのさらなる飛躍、それと戸郷翔征がもう少し白星を上積みできれば、プラスアルファが出てくると思います。なので、そこは心配していません。

 ただ、阪神やDeNAをはじめ、当然他チームも補強をしたりして、虎視眈々と優勝を狙っています。2025年も厳しい戦いになるでしょうけど、リーグ優勝できたことを自信にしてプレーしてほしいです。何よりも、球団創設90周年のシーズンでの優勝でしたが、そういうことができるチーム底力があると思っています。2025年は日本一になれることを願っていますし、応援していきますよ。

【プロフィール】

■定岡正二(さだおか・しょうじ)

1956年11月29日生まれ、鹿児島県出身。1974年のドラフト1位で巨人に入団。長嶋茂雄監督の指揮のものもと、1980年にプロ入り初勝利を挙げた。藤田元司監督が就任して最初のシーズンとなった1981年にはプロ入り初の2桁勝利(11勝)。翌年にはオールスターに初出場、自己最多の15勝を挙げ、同年代の江川卓や西本聖とともに"3本柱"として活躍した。通算成績51勝42敗3セーブ。現役引退後は、タレントとしても活躍の場を広げた。

■篠塚和典(しのづか・かずのり)

1957年7月16日生まれ、東京都出身、千葉県銚子市育ち。1975年のドラフト1位で巨人に入団し、3番などさまざまな打順で活躍。1984年、87年に首位打者を獲得するなど、主力選手としてチームの6度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献した。1994年を最後に現役を引退して以降は、巨人で1995年~2003年、2006年~2010年と一軍打撃コーチ、一軍守備・走塁コーチ、総合コーチを歴任。2009年WBCでは打撃コーチとして、日本代表の2連覇に貢献した。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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