【プレミア12】メジャーを知るドミニカの伝説のスカウトは侍ジャパンをどう見たのか? (4ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

 かたや、アルカンタラも来季の所属先を探しているなか、日本のファンとの交流に背中を押されていると話す。

「日本では文化、プレー環境が少し異なるが、チームの一員として俺のことを受け入れてくれた。今日も清宮(幸太郎)、五十幡(亮汰)、北山(亘基)、コーチだった金子(誠)さんと再会できてうれしかったよ。特に金子さんは父親のような存在で、日本にいるときはいろいろ助けてくれたんだ。日本のファンは今もSNSを通じてメッセージを送ってくれて、応援してくれるからうれしいよ。日々、もっと成長しようと思わせてくれる」

 日本に敗れた試合後、ドミニカのクラブハウスでは長めのミーティングが行なわれ、今大会で国を代表して戦えた誇り、そして野球を通じてすばらしい時間をすごせた幸せを分かち合っていた。

 MLBで40人枠の選手は出場しないプレミア12だが、ショーケースのような意味合いもあれば、国家を代表してプレーできることに喜びを感じている者たちもいる。試合後、アルカンタラとハンソンが見せた幸せそうな笑みは、大会の意義を物語っていた。

著者プロフィール

フォトギャラリーを見る

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る