【ドラフト2024】今年もBCリーグ選手は大量指名されるのか 最注目の有力候補5人 (5ページ目)

  • 井上尚子●取材・文 text & photo by Inoue Hisako

【今季飛躍の高卒3年目スラッガー】

■清水武蔵(しみず・むさし/内野手/国士館高校→BC栃木ゴールデンブレーブス/21歳/175cm・75kg/右投・右打)

 体は小さいほうだが、パンチ力は目を見張るものがある。今季は捕手登録から内野手登録に。登録名も「武蔵」に変え、別人のような飛躍を見せた伸び盛りの21歳だ。

 BC選抜×ソフトバンク三軍戦と同日程で行なわれた、独立リーググランドチャンピオンシップには信濃・栃木の2球団が参加していた。その初戦、9月28日のHFL石狩戦で、右へ左へ3打席連続本塁打。翌日の準決勝KAL北九州戦でも3安打2打点と、勝負強さを見せつけた。

 鹿児島から国士館高校へ進んだ右の逸材。「とにかくNPBに行きたい」と、高卒でBC栃木に入団して3年目だ。今季は主にショートで出場したが、一塁、三塁も守れる。

 昨季は打率.239で1本塁打だったが、今季はコンスタントに打ち続け、打率.355(リーグ3位)本塁打9本、OPS.966。内角のボールをさばく技術が上がり、持ち味の逆方向のバッティングでも柵越えを見せた。まだ21歳だけに、今後の伸びしろも十分だ。

 BC選抜戦では活躍を見ることはできなかったが、シーズン中の巨人やソフトバンクの三軍戦では本塁打も放っている。フェニックスリーグの広島戦でも3安打と、印象的なアピールをしたが指名を勝ちとれるか。

【写真】BCリーグ 注目のドラフト候補5人 フォトギャラリー

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