【ドラフト2024】今年もBCリーグ選手は大量指名されるのか 最注目の有力候補5人 (3ページ目)

  • 井上尚子●取材・文 text & photo by Inoue Hisako

【リーグ二冠の先発左腕】

■安里海(あさと・うみ/投手/東海大学→日立製作所→BC神奈川フューチャードリームス/25歳/179cm・84kg/左投・左打)

 最速151kmの変則左腕。最多勝と最多奪三振の二冠に輝いた安里は、BCリーグ随一の先発投手だ。今年、社会人の名門・日立製作所から独立リーグへの挑戦とあって、入団時から話題になったひとりだ。

「社会人では短期間の勝負だったので、リーグ戦で先発ローテーションを守るのは初めての経験でした。抑えても次、ひとつ負けても次がある。そういうメンタルの持ち方になりました。体力的にはしんどいときもありましたね」

 BC神奈川では、投手出身の川村丈夫監督(元DeNA)をはじめ、高木勇人コーチ(元巨人、西武)ら元NPBの指導者が名を連ねている。昨年にDeNAから契約を結ばないことを通知され、12球団合同トライアウトを経て入団した22歳の加藤大らもいた。

「加藤はずっとキャッチボール相手でした。一球の出力の出し方など勉強になりましたし、BC神奈川は自分にとってはとてもいい環境でした」

 シーズンでは20試合に登板し、11勝4敗奪三振113で投手二冠。チームをリーグ優勝へ導いた立役者だ。9月30日にはソフトバンク三軍戦で先発。最後のアピールだったが、4回を6失点(自責点5)に終わった。

 平均最速は140キロ台前半。球速と年齢はネックと言えるが、BCリーグで残した実績と実力がどんな評価を受けるか注目される。

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