【里崎智也×五十嵐亮太】佐々木朗希の5年目をふたりがズバリ評価 メジャーに移籍しても通用するのか? (3ページ目)

  • 長谷川晶一●文 text by Hasegawa Shoichi

――先の話になりますが、彼のピッチングスタイルはメジャーで通用するのか、という点に関してはどうお考えですか?

五十嵐 現在のスタイルを見ていると、一年を通してまともにやっていくのは、普通に考えたら難しいですよね。日本でも、登板間隔を空けてもケガをしてしまって、年間を通じてローテーションを守ることができていないわけですから。でも、メジャーに行ったらほかの投手のように中4日で常に回し続ける起用はされないと思うので、首脳陣の気遣いがあって、コンディションさえよければ10勝くらいはできるんじゃないかな?

里崎 なかなか「通用する」とは言いづらいです。これまでのところは、ただ夢や希望を語っているだけ。実績を残せていないので、まずはできるということを見せないといけない。年間を通じてローテーションをきちんと守って、サイボーグのようにずっと同じピッチングができるのか。それを見てもないから、わかんないですよ。

五十嵐 ただ、彼の強みは真っ直ぐとフォークボール、この2つの球種が強いということ。そして真っ直ぐのスピン量も多い。真っ直ぐのスピン量が多いとなると、カブスで活躍している今永昇太のように、高めで空振りやファウルが取れる。あとは低めのフォークボールをどれだけ振らせることができるかだと思います。そうすれば、今永くらいの成績は残せるんじゃないかと思います。

里崎 そうなると、アメリカに行くとしてもマイナー契約からになるよね。だって、チームは13人しかピッチャーが登録できないのに、10日に1回しか投げられない日本人ピッチャーをひとり入れるって、生産性がないから。

五十嵐 でも、アメリカはビジネス面も含めて考えるから、日本から佐々木くらいの注目選手が行ったら、メジャー登録して置いておくだけでも、広告費やグッズ売り上げなどある程度のお金が発生するはず。そう考えたら、メジャー契約の可能性もあると思いますけどね。

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