【里崎智也×五十嵐亮太】佐々木朗希の5年目をふたりがズバリ評価 メジャーに移籍しても通用するのか? (2ページ目)
里崎 僕の答えは簡単。本人と球団がこの5年目となる今年まで「どんなイメージで進んできましたか?」ってこと。すべてのプロセスは、結果からの逆算でしか評価されない。「結果を出した選手のプロセス」が評価されるわけであって、結果を見ない「プロセス」なんて1ミリも評価の対象にはならないです。勝者だけが、そのプロセスを後づけで語ることができるわけだから。
五十嵐 そうなると、結果が出ていない以上......。
里崎 年間を通じてローテーションを守ることができていないわけだけど、本人も球団も「いやいや、今年もローテーション守るためのプランではありません」と言うのならOK。でも、今の状態が思い描いた結果じゃないんだったら、「そのプロセスは全部間違っていますね」というのが僕の考えです。
五十嵐 とはいっても、プロ5年目を迎えて「まだローテーションを守らなくてもいい」というプランだったとは考えにくいから、その結果が出ていない以上、「プロセスは間違っていた」と言わざるを得ないのかもしれないですね。
里崎 そうとしか言われないと思いますね。世の中、結果より大事なものはないから。プロセスを評価してくれるのは学生まで。一般の会社でも、「100件も営業行って1件も契約を取れなかったけど、お前はよく頑張ったよ」なんて評価されるとは聞いたことないです。それだったら、1件しか営業しなくても、それで100億の契約を取ってくるほうがいいわけじゃないですか。
■佐々木はアメリカで通用するのか?
――本人の希望なのか、周囲の思惑なのかはわからないですけど、かなりアメリカ行きを焦っている印象もあります。
五十嵐 行きたい人は、早く行ったほうがいいですよ。でも、日本ではポスティングシステムがあるから、ロッテが「ダメだ」と言えば「ダメでした」で終わり。それだけの話ですよね。本人もメジャーに行くためにいろいろやってきたと思うんですけど、それは球団がOKするかしないかの問題。ルールがあるのに、そこで揉めるのがちょっと僕にはわからない。
里崎 報道によれば、「少しでも早く行きたい」「マイナー契約でもいいから行きたい」という思いを持っているようだけど、その前にきちんと手順を踏む必要があるからね。
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