西武・岡田雅利は生涯一捕手で現役引退 「生まれ変わってもやりたい」キャッチャーの面白さを語る (4ページ目)
そして2024年9月14日のロッテ戦が引退試合となり、11年間の現役生活にピリオドを打った。
実働9年で325試合に出場、打率.217、6本塁打、40打点。"ピンチバンター"の印象も強い男は41犠打を記録した。
数字以上にファンの記憶に残ったのは、控え捕手としてチームを懸命に支え続けたからだろう。小学1年生で野球を始めた頃からマスクをかぶり、キャッチャーというポジションに強いこだわりを見せてきた岡田に、最後も同じ質問をした。
生まれ変わっても、キャッチャーをやりたいですか?
「ぜひやりたいですし、もう少し膝を強くして、生まれ変わりたいなと思います(笑)」
いつでも冗談を交え、周囲を明るくする。それも、岡田が人々の心に刻まれる理由だ。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
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