大混戦セ・リーグの後半戦を緒方耕一が大予想 阪神の連覇? DeNA26年ぶりの優勝は? (4ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── ズバリ、優勝はどのチームだと予想しますか。

緒方 ダンゴ状態なのでどこが優勝してもおかしくないと思います。ただ前半戦の戦いぶりを見ると、巨人だけが全チームに勝ち越しているわけです。私はお得意さんチームをつくるより、苦手チームをつくらないことのほうが大事だと考えています。

── それ以外、巨人にアドバンテージの要素は何かありますか。

緒方 巨人、広島、DeNA、阪神の4チームで、本拠地がドーム球場なのは巨人だけです。酷暑の夏場、疲労が蓄積していくのではなく、いいコンディションのなかでプレーできます。さらに雨天中止などで先発ローテーションの組み換えが少ないことも有利に働くと思います。それらの理由から、優勝争いは巨人を中心に展開すると予想します。


緒方耕一(おがた・こういち)/1968年9月2日、熊本県生まれ。熊本工業高から87年にドラフト6位で巨人に入団。プロ入り後にスイッチヒッターに転向し、3年目に一軍初昇格。快足一番打者として頭角を現し、90年に盗塁王獲得。その後、足の故障を克服して93年に2度目の盗塁王に輝いたが、相次ぐ故障により98年に30歳の若さで現役引退。通算成績(実働9年)は685試合出場、打率.263、486安打、17本塁打、130打点、96盗塁。引退後はコーチ、スポーツコメンテーターとして活躍。09年のWBCでは日本代表のコーチを務め、世界一に貢献した

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