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パ・リーグNo.1投手候補・平良海馬の目標は160km超え「一番の喜びは球速が出た時。沢村賞は興味ない」 (4ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke

 去年で言うと、中継ぎの時よりイニングも投げましたし、チームの勝利に貢献できたと思います。そういう意味で大満足ではありましたけど。やっぱり今年、また先発2年目ということで、新たに考えた結果、去年の状態だと普通の先発ピッチャーになってしまうので、もうちょっとレベルアップしたいなと思いますね」

── 普通ではないと思いますけど。

「まあ(笑)。でも、そのクラスの先発ピッチャーって何人もいると思うので。西武だとみんな、そういう感じなので、やっぱりもう1歩、2歩、いいピッチャーになりたいなと思います」

── 沢村賞投手がアメリカに移籍して日本プロ野球からいなくなり、「次は誰が獲るんだ?」という目でメディア側は見ます。プレーする選手として、興味はあるものですか。

「沢村賞は......あまりないですかね」

── 賞は興味ない?

「ないですね。さっき言ったように、一番の喜びはやっぱり、球速が出た時だと思うので。完封してみたいとは思いますけど、たとえば平均球速が150キロくらいで、三振も少なくて、完封をできたとしても、あまりうれしくないので。

 そういう意味では、クオリティスタートと目標を決めておいて、試合で実際にそれができたなかで、球速も160キロ近く出ていて、三振も1試合で12、13個取っている時のほうが喜びも大きいですね」

── 自身のなかで基準がブレないんですね、一切。

「そうですね。賞とか興味もあまりないですね」

── 自分の頭の栄養になる、野球の情報はどう摂っているのですか。

「あるひとつの目標があって、それをするために何をしないといけないか。また、目標を達成するために、何が必要なのか。それをどんどん派生させていった結果で必要なことが見えてきて、それを専門家に聞いてみたり、ということをしています」

── ピッチングなら、國學院大学でバイオメカニクスを研究している神事努准教授に聞くとか?

「神事さんに聞いたりしています。栄養については栄養士さんに聞いたり。睡眠はなかなか難しいんですけど、ほかの先発ピッチャーの方に聞いたりしていますね」

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