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パ・リーグNo.1投手候補・平良海馬の目標は160km超え「一番の喜びは球速が出た時。沢村賞は興味ない」 (3ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke

── ピッチャーをしていてよかったと思うのはどんな時ですか。やりがいを感じる部分というか。

「やりがいは、なんですかね。三振を取るために......三振を取るためにというか、いいピッチャーになるためにどうしていくかというところで、やっぱり三振を取りたい。

 じゃあ、三振を取るためにどうするか。『こういう種類の球を使って三振を取っていきたい』と考えて、実行できた時がやっぱりうれしいかなと思います。でも......うれしさはそんなにないかな。ただ、実行できたなっていうだけです」

── 目標を立てて実行して、できたら満足感がある?

「そうだし、言うなら......でも、一番うれしいのは、たぶん球速が出た時ですかね」

── 自己最速は160キロですが、もっと出せますか。

「160を先発になって出したことがないんで。それがもし出たとしたら、その時がたぶん一番うれしい時だと思います」

── それだけ出していたら、打たれる確率が低いから?

「低くなりますね。球速が上がるとともに、空振りする割合も上がっていくので。そういう意味では、球速は絶対に速いほうがいいです」

── 出す気になれば、もっといけるわけですか。

「いや、そういうわけではないです。僕は軽く投げているわけではないです、決して。昨日、3月12日のオープン戦でも思いきり投げて、153キロが最速だったので。このままだと去年と一緒なので、もっと上げていかないといけないなっていうところですね」

── 先発になってストレートを投げる割合はそんなに多くなくなったでしょうけど、160キロがコンスタントに出ていたら満足できますか。

「満足ですね」

── 昨季、先発投手として残したスタッツを振り返ると、満足度はどれくらいですか(23試合で150回、11勝7敗、防御率2.40、153奪三振)。

「去年の段階だと、やっぱり規定(投球回)を投げたいとか。あとは先発として成功......成功って何を持って成功って言うかわからないですけど、中継ぎより活躍できたら成功だと思うので。

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