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細川成也が中日移籍1年目で結果を残せた理由「見えていなかったものが見えてくる感じ」 (2ページ目)

  • 村瀬秀信●文 text by Murase Hidenobu

── 先日も立浪監督から1時間以上にわたり指導を受けていたようですが、昨年結果が出たところから、さらに飛躍を果たすために、今年は具体的にはどんなことに取り組んでいるんですか?

細川 いや、もうほんとにまだまだなのですが、細かいところで言えば、左足の使い方だったり、重心が前に突っ込まないようにするためとか......いろんなことを教えていただいているという感じです。やっぱり去年、試合に出させてもらっているからこそできた経験というものがあって、それはいいことも悪いこともなんですが、そこから見えてきたものもあります。ただ、やっぱり......なんていうんですかね、あらためて試合に出られるってホントに幸せなことなんだなと思いましたね。

── ベイスターズ時代は通算6年で123試合だった試合数を、昨年1年で上回る140試合の出場。打席数は通算229から、1年で576打席まで増えました。

細川 毎試合、打席に立てることが本当にうれしかったですね。これまでもひとつの打席を大事にしてきましたけど、1試合に出られるとやっぱり4打席あって、気持ち的にはだいぶラク......といったら、語弊があるのかもしれないですけどね。1打席1打席が僕にとっては本当に大切ですから。

 でも代打の時とはやっぱりメンタル的に多少余裕があるのかなという感覚はありました。ピッチャーの攻め方も4打席あれば1打席目の配球から「こんな感じで来るんだな」という考え方も見えてきますし、今まで見えていなかったものが見えてくるような感じはありましたね。

【最低でも昨年以上の成績を残したい】

── 現役ドラフトで移籍して、代表的な成功例となりました。昨年とはまた違うオフを過ごせたんじゃないですか。

細川 そうですね。1年間試合に出られて、いろんな人がよろこんでくれました。とくに両親は「テレビで一軍の試合を観られる」ってよろこんでくれて、二軍ばかりの頃は元気な姿も見せられませんでしたから。あとは12月に倉本(寿彦)さん(現・ハヤテ)とも会ってきて、ベイスターズ時代ずっとお世話になっていた先輩だったので、活躍している姿を見せられて素直にうれしかったです。

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