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高木豊は2023年のパ・リーグ助っ人たちに辛口評価 大型補強のソフトバンクは 「なぜ獲ったんだ」という選手も (5ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆西武【野手△/投手☓】

野手では、デビッド・マキノンとマーク・ペイトンを獲得して得点力アップを目指したが、チーム得点(435)はリーグ最下位。昨季10勝を挙げたディートリック・エンスは今季も先発ローテーションの一角として期待されたが、1勝10敗と大誤算に終わった。

「マキノンは◯でいいと思います。ペイトンは途中で故障離脱していましたが、その中でマキノンはよく頑張っていましたし、チームにも溶け込んでいました。数字的にはもう少し上げてほしいですが、どの球団の助っ人も全体的に数字が悪すぎる中、及第点と言っていいかなと。日本の野球にも慣れたと思うので、来季も残るならもっとよくなるはずです。

 ペイトンは△です。真面目で一生懸命やるタイプですし、慣れればよくなりそうだったので期待して見ていましたが、故障での長期離脱がもったいなかったですね。凡打でも一塁まで全力疾走したり、不振のチームの中で一生懸命やっていた姿が印象的でした。

 投げるほうでは、昨季10勝したエンスが今季は誤算でした。本来は試合を作れるピッチャーですが、打線が打ってくれないので焦りもあったのかなと。ボー(・タカハシ)はコントロールがよくないので、僅差の試合で中継ぎとして投げさせるのは怖い。ビハインドの時に投げていましたが、勝ちパターンで起用してもらうには制球力を磨かなければいけません。

(ヘスス・)ティノコは球威もあるし、動きのある球が特長で面白いと思っていましたが、チーム状況がよくなかったこともあって数字を伸ばせなかったですね。(ブルックス・)クリスキーは、シーズン終盤に不振の増田達至に代わってクローザーを務めていましたが、ランナーがいる時に制球を乱しがちですし、不安定でした」

【助っ人外国人の成績】

(野)マキノン 127試合 打率.259 15本塁打 50打点 出塁率.327 OPS.728

(野)ペイトン 57試合 打率.215 5本塁打 22打点 出塁率.266 OPS.593

(投)エンス12試合 1勝10敗 防御率5.17 QS率16.7

(投)ボー 28試合 0勝1敗 防御率3.00 

(投)ティノコ 38試合 0勝3敗8ホールド 防御率2.83 

(投)クリスキー 14試合 0勝0敗2ホールド7セーブ 防御率1.93

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