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高木豊は2023年のパ・リーグ助っ人たちに辛口評価 大型補強のソフトバンクは 「なぜ獲ったんだ」という選手も (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆ソフトバンク【野手☓/投手◯】

 シーズン前の大型補強が話題となったソフトバンクだが、3位に甘んじた。新たなクローザーとして獲得したロベルト・オスナはシーズンを通じて安定感があるピッチングを見せたが、リバン・モイネロが左肘の手術で夏場に離脱。さらに野手の助っ人陣は緊急補強のアルフレド・デスパイネをはじめ、総崩れとなった。

「デスパイネは『なぜ獲ったんだ』という感じですよね。それまでチーム状態は悪くなかったのに、デスパイネが合流したくらいのタイミングでチームが低迷し始めました。50回ぐらい打席に立ってホームランと打点がゼロですし、明らかに打線のつながりが悪くなった。獲ったら使わざるを得ないですし、ロッテのブロッソーと同じく、選手本人ではなく球団に対して☓です。

(ウィリアンス・)アストゥディーヨや(フレディ・)ガルビス、(コートニー・)ホーキンスといった野手も全然ダメでした。与えられた打席数が少なかったですが、実績のない助っ人を我慢して使い続けるのは難しいです。助っ人野手が誰ひとり活躍できなかったことはチームとして痛かったですね。

 それに比べて、ピッチャー陣はよくやったほうだと思います。オスナはたまに手痛い一発を食らっていましたが、シーズン通しての安定感はさすが。モイネロは離脱してしまいましたが、相手に重圧を与える存在感、離脱する前の成績に関しては◎。やはり頼りになりますよ。

(カーター・)スチュワート・ジュニアはソフトバンクに入団して5年経ちましたが、成長速度が遅い気がします。今年にやっと投げられるようになったなという印象。ピッチングはハマった時はいいですが、制球が悪くなると止まらなくなります。今季は3勝6敗ですが、勝敗数が逆になっていないといけません」

【助っ人外国人の成績】

(野)デスパイネ 20試合 打率.071 0本塁打 0打点 出塁率.204 OPS.276

(野)アストゥディーヨ 20試合 打率.136 1本塁打 3打点 出塁率.220 OPS.447

(野)ガルビス 19試合 打率.152 0本塁打 1打点 出塁率.176 OPS.328

(野)ホーキンス 3試合 打率.000 0本塁打 1打点 出塁率.000 OPS.000

(投)スチュワート・ジュニア 14試合 3勝6敗 防御率3.38 QS率42.9

(投)ガンケル 5試合 0勝1敗 防御率5.82 QS率33.3

(投)ヘルナンデス 1試合 0勝0敗 防御率27.00 

(投)モイネロ 27試合 3勝0敗13ホールド 防御率0.98 

(投)オスナ 49試合 3勝2敗12ホールド26セーブ 防御率0.92

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