サッカー日本代表も本番はこれから 巨大化ワールドカップの序盤2試合はスパーリングマッチだ
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連載第97回
杉山茂樹の「看過できない」
北中米ワールドカップは、グループリーグ2試合を消化した段階で、ハイチ、トルコ、チュニジア、ヨルダン、パナマの脱落が決まった。一方、抽選会で第1シード(ポットA)に振り分けられた実績上位国で心配をしたくなる国は、2018年ロシア大会の3位チーム、ベルギー(グループGで現在3位)ぐらいだ。スペイン、フランス、イングランド、ブラジル、アルゼンチン、ポルトガル、ドイツ、オランダが8強で、これにノルウェー、モロッコ、コロンビアがどう絡むか――というブックメーカーなどが下した当初予測に、現在のところ狂いはない。大会は番狂わせなく順当に進んでいる。
ただし決勝までの道のりは8試合を要し、残りは6試合もある。長い旅だ。現在は好調でも、それを決勝まで持続させることは簡単ではない。そこで問われているのは戦力の厚さ、使える選手の豊富さであり、選択肢の豊富さだ。
スウェーデン戦を前にトレーニングをする日本代表の選手たち photo by JMPA 余力を感じさせる戦い方をしているチームはどこか。見抜くことは簡単ではないが、日本に2-2で引き分けたオランダなどは、その時はよく映らなくても、次戦でスウェーデンに大勝(5-1)すると、一転して前戦の引き分け劇が悪いものに見えなくなった。日本戦はこれから始まる長丁場の戦い備えた、ウォーミングアップがてらの一戦。あとから振り返ればそのように映るかもしれない。
イラク戦(4-1)、セネガル戦(3-2)に連勝し、前評判に違わぬ好チームぶりを発揮しているノルウェーは、そういう意味では逆に心配になる。最初から飛ばしすぎているように見えるのだ。ノルウェーはワールドカップ本大会に過去3度出場しているが、1対かいの勝利数は1994年大会と1998年大会でそれぞれ挙げた1勝止まり。国としての経験値はけっして豊富とは言えない。2連勝という成績はむしろ経験不足の産物に見えてしまう。
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著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。


