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石毛宏典は西武の先発陣・髙橋光成、今井達也を絶賛も...ロン毛には「自分の考え方が古いのかもしれないが、反対」と苦言 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

【今井、平良も好評価。一方で話題のロン毛には「反対」】

――7年目の今井達也投手も、5月9日のロッテ戦では6失点で負け投手になりましたが、5試合を投げて3勝1敗、防御率2.67と安定したピッチングを見せています。一方、与四球が多くなる試合もあるなど制球面で課題が見えますね。

石毛 四球が多いのは困りますが、今井の場合は、少しコースがバラついてもいいんじゃないかと。あれだけ威力のある球を投げるわけですし、高めの真っ直ぐで空振りがとれる。彼の真っ直ぐを見ていると、僕らが一緒にプレーしていた渡辺智男(とみお/西武、ダイエー)の真っ直ぐを思い出します。

 当時の審判に聞いたことがあるのですが、渡辺智男の真っ直ぐはバッター目線で見ると、ボールがウワッと大きくなるような感じらしいんです。実際にバッターボックスに立っていないのではっきりとは言えませんが、今井もそういう球筋なんじゃないかと。辻(発彦/前西武監督)も「今井の球筋はいい」と期待していましたが、やはり非凡なものを感じさせるピッチャーです。

――今シーズンから先発に転向した平良海馬投手はいかがですか?

石毛 リリーフの時は真っ直ぐの割合が多くて、スライダーとスプリットとのコンビネーションという感じでしたが、先発になって真っ直ぐの割合が減りましたね。その代わり、カーブやツーシームを織り交ぜているピッチングですが、いい具合にモデルチェンジできています。

 先発であれば6、7回くらいまで投げなきゃいけないということで、力の配分をするべきだと考えたんでしょうね。先日は、登板機会を1回飛ばして休ませたりしていましたが、先発ローテーションを守る先発ピッチャーとして、シーズンをどう乗りきっていくかが今後の課題になると思います。

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