ヌートバーと大谷翔平に攝津正氏が感じた「トップメジャーリーガーのすごさ」 2試合無安打の村上宗隆には「4番は変えるべきではない」

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Kyodo News

 ヌートバー選手は走塁や守備も含めて大活躍でした。バッティングで言うと、初対戦のピッチャーに対するアプローチにトップメジャーリーガーのすごさを感じます。その点は大谷選手も同じで、6回、相手投手が変わった直後の初球をタイムリーとしました。しかも低めのフォークです。普通だったら絶対見逃すコースだけど、スイングしていき、しかもヒットにする。そういう対応の仕方はメジャーらしいと感じます。向こうはチーム数が多く、初対戦となるピッチャーの数は日本よりはるかに多いだろうから、そういうアプローチになるのでしょう。

 逆に、4打数無安打に終わった村上宗隆選手は消極的にも感じました。1打席目は一度もスイングせずに見逃し三振を喫したように、ストライクゾーンに対して戸惑いがあったのかなと思いました。

 これは日本打線全体的に感じたことで、球審の判定に「え?」という顔をすることが何回もありました。韓国戦の球審は高めを「ストライク」と判定していましたが、普段のストライクゾーンとの違いを感じているでしょう。村上選手はそのあたりを余計に意識し、バッティングを崩している部分もあると思います。本来の力を出せば、どのコースでも対応できるバッターですから。

 3戦目のチェコ戦では打順を下げるという選択肢もあるかもしれませんが、僕が監督なら4番から動かさないです。2試合の結果だけで、起用法を変えるような選手ではないですから。この先を見据えたら打ってもらわないと困る選手だと思うので、なんとか打開してもらいたいところです。

【今永はどの国が相手でも通用する】

 投手陣では、先発のダルビッシュ投手が3回3失点。3回に打たれたホームランはスライダーが真ん中に入りましたが、その前のボールがすばらしかった。ツーシームがインコースのいいコースに決まってファウルになったあと、スライダーを打たれました。

 セオリーなら外のスライダーを投げるところなのでしょうが、相手バッターがおっつけて進塁打を打とういう意識がかなり強く見えました。そこでインコースから曲げるスライダーを選択したと思うので、それが甘くなって打たれたのは仕方ないように感じます。

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