星野伸之が考えた侍ジャパンのスタメンは投手目線で「嫌だな」。自分が現役だったら「WBCには出たくない」と即答した理由も語った

星野伸之が語るWBC2023　後編

「侍ジャパン」ベストオーダー＆外国人バッターの抑え方

（前編：大谷は「先発でしか起用できない」、山本は「リリーフ登板もあり得る」。侍ジャパン投手陣の起用法＞＞）

　第５回WBCに向け、元オリックス星野伸之氏のインタビューの後編では、ピッチャー目線で「嫌だな」と思う侍ジャパンのスタメンを選んだ。また、「自分が現役選手だったら」と仮定して対外国人バッターの抑え方などを語ってもらった。

打撃練習を行なう吉田（左）と大谷この記事に関連する写真を見る＊＊＊

――インタビュー後編は野手についてお聞きしたいと思います。前編では１番バッターは大谷翔平選手（エンゼルス）がいい、とのことでしたが、星野さんが上位打線を選ぶとしたらどうなりますか？

星野伸之（以下：星野）　１番・DHが大谷選手で、４番・サードは村上宗隆選手（ヤクルト）がいいかなと。それと、３番は鈴木誠也選手（カブス）になるという予想も多いようですが、僕は３番・レフトで吉田正尚選手（レッドソックス）を推します。オリックス時代は４番も打っていますが、本人も「初回に１打席目が回ってくるほうがいい」と言っていましたし、３番だと試合への入り方がしっくりくるんでしょうね。

――吉田選手は、東京五輪の決勝で追加点となるタイムリーを打ちましたし、勝負強いですね。２番はどうですか？

星野　２番セカンドは牧秀悟選手（DeNA）です。ミート力がありますし、作戦面で動きやすいと思います。右バッターのほうが一、二塁間を狙いやすいですし、チャンスを広げられるかなと。これだけ打てるバッターが揃っているので、ある程度は任せていいかもしれませんが、やはり最終的にはつないで１点をもぎ取っていく攻め方が"日本の野球"だと思うので。

――５番はどうですか？

星野　５番ライトはプレミア12や東京五輪で４番を務めた鈴木選手です。村上が打ってくれるのが一番いいのですが、"三冠王"として期待されて打席に立つプレッシャーは相当だと思うので、経験のある鈴木選手をすぐあとに置きたいです。

　６番以降は難しいですね......。ファーストをどうするか、というところで、山川穂高選手（西武）か岡本和真選手（巨人）、山田哲人選手（ヤクルト）もいますからね。足でかき回したいんだったら山田選手もあるかなという感じがしますし、その場合は山田選手がセカンドで、牧選手がファーストですね。