ヤクルトの「イケメン通訳」が外国人選手の活躍を支える。「ふだんは陽気な彼が精神的につらそうでした」とオスナの不調時もサポート (3ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • 吉楽洋平●撮影 photo by Kichiraku Yohei

【外国人選手の成功と失敗を分ける環境】

 実際、今季のセ・リーグで、ヤクルトが他球団と決定的に違ったのは、外国人選手の活躍ではないだろうか。

 レギュラーシーズン中は、4番の村上宗隆のあと、5番もしくは7番に、オスナとサンタナが起用されることが多かった。

 オスナはシーズンを通して138試合に出場し20本塁打を誇った。クライマックス・シリーズではMVP、日本シリーズでは敢闘選手賞と、ポストシーズンでも大活躍を見せた。

不調時もサポートを続けたオスナと一緒に 写真提供/水島聖也不調時もサポートを続けたオスナと一緒に 写真提供/水島聖也この記事に関連する写真を見る 開幕早々に左膝を負傷したサンタナは、復帰後にホームランを連発。調子を落としていたチームに再び勢いをもたらした。

 また、シーズン途中に加入したパトリック・キブレハンは今季で自由契約となったものの、優勝争いをしていたDeNA相手にめっぽう強く、8月27日には1試合3本のホームランを放ったこともあった。

「来日する外国人選手って、みんな、ある程度は実力があるじゃないですか。だからこそ、どういう環境でプレーしているかがすごく大事なのかなって思うんですよ。

 成功する選手と、能力があるのに数字を残せない選手との差は、そんなところで出るのかなと思うんですよね。他球団の外国人選手を見ていても、環境さえ変われば、この選手はもっとやれるんじゃないかって思うこともけっこうありますよ」

 外国人選手の活躍の陰には、水島さんをはじめとした球団スタッフの献身的なサポートがあったのだろう。

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