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片岡篤史が中日のファーム監督になって感じた「新陳代謝ができていない」。期待の若手選手についても語った (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

 あと、他のチームに比べて選手の体の線が細い。そのため、自分が監督になってからはウエイトトレーニングをすごく取り入れています。ただ、体が大きくなればいいということではなくて、ケガをしにくい体を作ることだったり、練習する体力をつけることが大事。それらが基盤になければ、技術も上がっていきませんから。

――ここ数年は野球界全体が新型コロナウイルスに翻弄され、トレーニングを含めてコンディションのキープが難しくなっています。

片岡 そうですね。今年入ったルーキーや2年目の選手は、コロナ禍でなかなか練習ができなかったと思うんです。それは影響がないということはないでしょうね。だから、無理させちゃいけないところもありますし、僕ら監督やコーチがしっかりと判断しながら、選手個々のやり方を考えていかなければと思っています。

――7月1日に左膝の手術を受けた石川昂弥選手の復帰は来年と目されていますが、ケガする前のバッティングや守備の状態をどう見ていましたか?

片岡 石川に関してはキャンプも一軍でしたし、練習を間近で見ていたわけではないのではっきりとは言えないんですが、ひとつ言えるのはケガが多いということ。プロ入り3年目ですけど、一年間通してケガをしない体を作ることが、今後の石川にとって大切なことだと思います。

――ドラフト1位ルーキーのブライト健太選手は、ファームで31試合に出場して打率.188、2本塁打、5打点と苦しんでいる状況です。

片岡 先ほどもお話したように、1年目、2年目の選手はアマチュア時代にコロナ禍で十分な練習ができていないと思います。だから、僕がプロ入りした時みたいに「大卒であれば即戦力」というわけにはいかず、大卒でも練習やそれに伴う体力不足を踏まえてやっていかなければいけない時代になってきています。

 特に今年はブライト、鵜飼航丞、福元悠真と、大卒の外野手が3人入りました。大卒の外野手が3人も指名されるのは珍しいことですけどね。まだまだ学ばなければいけないことが多いですし、これからいろいろな経験を積んで吸収していき、どう変わっていってくれるのかに注目しています。

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