「立浪世代」でベストオーダーを組んでみた! 甲子園を沸かせた精鋭たちが大集結 (3ページ目)

  • 新田光●文 text by Nitta Hikaru
  • photo by Sankei Visual

浦和学院時代、高校通算83本塁打のスラッガー・鈴木健浦和学院時代、高校通算83本塁打のスラッガー・鈴木健この記事に関連する写真を見る

4番は高校通算83本塁打の長距離砲

4番・DH/鈴木健(西武、ヤクルト)

 4番には浦和学院時代に高校通算83本塁打のスラッガー鈴木健。3年夏の甲子園では初戦で伊良部秀輝がエースの尽誠学園と対戦。試合には敗れたが、超高校級の対決は甲子園を沸かせた。

 ドラフト1位で地元・西武に入団し、ファームでは2年連続で首位打者を獲得するなど早々に結果を出した。しかし、当時の西武の選手層は12球団の随一と言われており、世代屈指の長距離砲にとっても一軍の壁は厚かった。

 その後は徐々に出場機会を増やし、入団6年目に13本塁打、10年目となる1997年には4番に抜擢されリーグ優勝に貢献。ベストナインを獲得した。2003年からヤクルトに活躍の場を移し、同年20本塁打を放ち、ベストナインに加え、カムバック賞にも輝いた。

通算成績:1686試合/1446安打/189本塁打/797打点/15盗塁/打率.278

5番・ファースト/片岡篤史(日本ハム、阪神)

 PL学園で立浪和義や野村弘樹らとともに甲子園春夏連覇を達成。とくに夏は、名門の4番として快打を連発。準決勝の帝京戦ではこの大会でノーヒット・ノーランを達成した芝草宇宙(元日本ハムほか)を打ち崩し、決勝の常総学院戦でも島田直也(元日本ハムほか)から3安打を放つなど、「好投手キラー」ぶりを発揮した。

 同志社大でも攻守ともに高い評価を受け、日本ハムにドラフト2位で入団。プロ入り後は日本ハムの主力として「ビッグバン打線」の中軸を担い、阪神移籍後も勝負強いバッティングで2003年のリーグ制覇に貢献した。

通算成績:1569試合/1425安打/164本塁打/717打点/35盗塁/打率.270

6番・ライト/桧山進次郎(阪神)

 巧さと勝負強さを兼ね備えた桧山進次郎を6番に起用。東洋大学時代は「東都の巧打者」としてドラフト4位で阪神に入団。当初は一軍に定着できないシーズンが続いたが、4年目に115試合に出場すると、翌年にはレギュラーとしてクリーンアップを打つ強打者に成長した。

 入団10年目の2001年に打率.300をマークすると、2003年にはサイクル安打を達成するなど、18年ぶりのリーグ制覇に貢献。日本シリーズでも優秀選手賞を獲得するなど奮闘した。

 長い間、阪神の人気選手として活躍した桧山だが、晩年は「代打の神様」としての印象も強い。卓越した読み、巧みなバットコントロールで次々と安打を重ね、代打での安打数、打点はどちらも歴代2位を誇る。得点圏にランナーを置いて、桧山に回したい。

通算成績:1959試合/1263安打/159本塁打/707打点/41盗塁/打率.260

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る