元巨人・村田真一がバッテリーを組みたいと熱望する現役最強の5人とは?「一度でいいからあのボールを体感したい」 (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi
  • photo by Koike Yoshihiro

千賀滉大(ソフトバンク)

 球種的に受けてみたいのが、千賀滉大投手の"お化けフォーク"です。千賀投手のフォークはストレートの軌道から鋭角に落ちる。しかも、カウントをとるフォークと、空振りをとるフォークの2種類を使い分けているように見えます。

 山本由伸投手より球種は多くありませんが、千賀投手のフォークはわかっていても打つのが難しいボール。空振りを奪えるボールがあるのは、投手にとって最大の強みです。バッターとしても追い込まれるとフォークがあるので、それまでに勝負したい。そうなれば球数も減り、千賀投手の思うツボになるわけです。

 フォークと160キロを超すストレートを武器に、2019年は227個で最多奪三振のタイトルを獲得しました。三振を多く奪えるのは、好投手の証ですからね。正直、しっかり捕球できるか不安しかありませんが、球界最高峰のフォークをこの目でじっくり見てみたかったですね。

宮城大弥(オリックス)

 佐々木朗希投手のほかに、若手で興味があるのが宮城大弥投手です。プロ2年目の昨シーズン、13勝をマークしてパ・リーグ新人王に選ばれるなど、飛躍の1年になりました。

 宮城投手のストレートは145キロぐらいと、驚くほど速くはありませんが、125キロのスライダー、115キロのチェンジアップ、105キロのカーブと、緩急を駆使して投げ込む "技巧派"のタイプです。

 速球派のボールを受けるのも楽しいですが、宮城投手のような技巧派とバッテリーを組み、配球を考えながらリードするのもまた違った楽しみがあります。とくに球界を代表するスラッガーとの対決はしびれるでしょうね。

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