「KK世代」でベストオーダーを組んでみた! 名球会トリオをはじめ、仕事人がズラリ (4ページ目)

  • 新田光●文 text by Nitta Hikaru
  • photo by Koike Yoshihiro

長きにわたりカープ投手陣をリードした西山秀二(写真右)長きにわたりカープ投手陣をリードした西山秀二(写真右)この記事に関連する写真を見る

7番・サード/前原博之(中日)

 前原のほかにも、高信二、川端一彰といずれもユーティリティプレーヤーとしてチームに欠かせない存在となった選手が候補に挙がったが、打力を買って前原を選出した。

 県立岐阜商から1986年に中日入り。入団後は期待の若手としてドジャースへの野球留学も経験した。4年目に一軍初出場を果たすと、高木守道監督が就任した1992年にレギュラーを獲得。この年はオールスターにも出場するなど存在を示したが、翌年以降はレギュラーに定着できず、1995年オフにトレードで西武へ。2000年を最後に現役を引退した。

通算成績:438試合/222安打/21本塁打/90打点/5盗塁/打率.237

8番・キャッチャー/西山秀二(南海、広島、巨人)

 大阪府八尾市立大正中学時代は、桑田とバッテリーを組んでいた。上宮高校(大阪)では"KKコンビ"の壁に阻まれ甲子園には届かなかったが、強肩・強打に俊足も評価されてドラフト4位で南海(現・ソフトバンク)入り。

 早々に広島にトレードされたが、移籍後に大活躍。体を張ったガッツ溢れるプレーと、クレバーなリードでカープ投手陣からの信頼も厚かった。ベストナイン、ゴールデングラブ賞をそれぞれ2度ずつ受賞するなど、名プレーヤーが多かったセ・リーグ捕手のなかで存在感を示した。

通算成績:1216試合/716安打/50本塁打/282打点/36盗塁/打率.242

9番・ライト/河田雄祐(広島、西武)

 帝京高校(東京)で主将を務め、3年春のセンバツで準優勝。夏は東東京大会の決勝で関東一高の強打の前に屈したが、ドラフト3位で広島に入団。持ち前の俊足を生かし、ファームで2回、盗塁王を獲得した。5年目に一軍デビューを果たすと、強肩を武器とした外野守備にも定評があり、守備固めとして出場機会を得た。

 その後、移籍した西武では「スーパーサブ」として存在感を発揮し、1997、98年のリーグ連覇に貢献した。97年の日本シリーズでは本塁打も放っている。引退後は西武、広島、ヤクルトでコーチを務め、2021年に広島のヘッドコーチとなった。

通算成績:574試合/137安打/6本塁打/50打点/53盗塁/打率.223

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