2022.06.17

交流戦でパッとしなかったパ・リーグ。高木豊が指摘する各チームの課題と「浮上しそうな球団」は?

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

高木豊の交流戦総括
パ・リーグ編

(セ・リーグ編:広島が「真っ先にやめたほうがいい」こと、ヤクルト追走の一番手は?>>)

 今年の交流戦、パ・リーグは9勝9敗で終えた3チームがあるなど、大きな貯金、借金をする球団がなかった。高木豊氏が指摘する、各球団の強みと課題とは。リーグ再開後に浮上しそうな球団も併せて聞いた。

オリックスの宮城大弥(左)、T-岡田(右)、交流戦で首位打者になった杉本(中央)オリックスの宮城大弥(左)、T-岡田(右)、交流戦で首位打者になった杉本(中央) この記事に関連する写真を見る ***

――まず楽天は、5月中旬頃からの失速を引きずりながらも、最後の巨人との3連戦では投打がかみ合って連勝でフィニッシュするなど、9勝9敗の5分で交流戦を終えました。

高木豊(以下:高木) 昨年と同じく、田中将大に勝ち運がないですね......ただ、火曜日は相手も好投手が出てきますから、打ち崩すのも簡単ではありません。連敗は則本昴大が止めたりしていますが、たまに炎上してしまうこともあり、なかなか安定しませんね。

 投手陣は全体的に疲れが見えます。春先は完璧だった宋家豪も最近は打たれるようになってきていますし、ここまで21試合(6月12日時点。以下同)に登板している西口直人も疲労の色が濃いですね。

――シーズン開幕から好調だった時には、リリーフ陣が踏ん張っていましたね。

高木 そうですね。今後はリリーフ陣をうまく運用しながら、いかに最少失点に抑えていくかが重要です。ひとつ気になったのは、6月4日のDeNA戦です。6回裏の一死一塁の場面で、先発の早川隆久が大和を三塁ゴロに打ち取ったと思ったら、浅村栄斗の捕球ミスで一死一・二塁のピンチになりました。スコアはまだ1-1だったのですが、石井一久監督は早川を西口に変えたんです。

 早川はミスをしたわけではなく、投球も尻上がりに調子を上げてよくなってきていました。西口が後続を抑えたので結果的にはよかったのですが、あのような代えられ方をされたら、投手の気持ちはどうなるんだろうと。下駄を預けなきゃいけない場面もあると僕は思ってるので、あの投手交代は解せませんでした。