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南原清隆が栗山英樹監督に聞く侍ジャパンでの決意。勝つための決断ができないなら「監督をやめなさいと思っている」 (5ページ目)

  • GET SPORTS evolve編集部/文化工房 B-books●文
  • タイコウクニヨシ●撮影

日本の野球を世界に見せつけてやる!

南原 これまで取材者として、WBCをどのように見ていましたか?

栗山 甲子園を目指すような試合を、プロ野球選手がやるとこうなるんだなと。こんなに緊張するのか、ガチガチになるんだなと。プロ野球でそういう姿を見ることは少なかったので、「これだけ追い込まれるのか」と恐怖のようなものも感じました。

南原 日本ハムの監督時代はアメリカの野球を取り入れてきました。今はどのように考えていますか?

栗山 侍ジャパンの監督は特別ですね。「日本の野球を世界に見せつけてやる! 日本の野球が一番なんだ!」と思っています。準備の仕方、努力の仕方は世界でも負けないんだと。ファイターズの最後の3年間は負け続けて(3年連続5位)、自分に伝えたいのは「勝たないとダメ」ということ。勝たないと自分の思いが相手に伝わらないことを、嫌というほど感じたので。勝つことで日本野球のすばらしさを伝えていきたいと考えています。

南原 最後に、WBCに向けて「こういう野球をやる」というのを教えてください。

栗山 一瞬たりとも、全力を尽くさない時はない。そう自信を持って言えます。選手、コーチもデータ班も、チームすべてがやるべきことをやり尽くす。その瞬間、瞬間を見てほしい。絶対にそうなるようにします。ひとつひとつの積み重ねがあれば、勝つチャンスが巡ってくると信じています。

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