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中日・片岡篤史二軍監督が語る立浪和義監督。引退から12年間で丸くなったが「キャプテンの厳しさ」は健在 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • 小嶋裕●撮影 photo by Kojima Yutaka

ファンの"立浪ドラゴンズ"への期待

――二軍の監督にはどんなことが求められると考えていますか?

片岡 自慢するわけじゃないんですけど、僕は現役時代に二軍の経験があまりないんですよ。ケガ以外で二軍の経験がなくて、二軍のキャンプもケガした時の1回だけです。だから、僕自身も周りを見ながら日々勉強をしていかなければいけません。

 監督という立場で判断しなければいけないことはたくさん出てくると思いますし、すぐに結果が出ることに越したことはないんですけど、二軍はそうではない側面もあると思います。18歳の選手とベテランの選手を一緒に見なきゃいけない場合もあると思いますし、また、中堅の選手のモチベーションを上げていかなければいけません。そういう意味で、「言葉の力」がすごく大切になってくると思います。

立浪監督とはPL学園時代の同期である中日の片岡二軍監督立浪監督とはPL学園時代の同期である中日の片岡二軍監督この記事に関連する写真を見る――過去に二軍の監督を務められた方に意見を聞くことはありますか? 特に日本ハムの後輩でもある小笠原(道大)現巨人二軍打撃コーチは、2016年から2019年まで中日の二軍監督を務めていましたね。

片岡 小笠原と話す機会はありましたよ。言われたのは、「名古屋の夏は暑いので本当に気をつけてください」と、あいつにしては珍しく冗談めいたことを言っていましたね(笑)。コーチをさせていただくにあたり、時代の流れを感じなければいけないし、今の若者に合う指導法も模索していかなければなりません。そのためには選手一人ひとりをしっかり観察して、性格や行動を把握する必要があります。

 いいものはどんどん取り入れていきたいですね。一方で、先ほど話したような身なりだったり挨拶だったり、基本的な部分も伝えていかなければいけないと思っています。

――引退から12年の歳月を経て生え抜きのスター選手が監督になったということで、ファンの期待の高まりを感じていると思います。そんな立浪さんと二人三脚で挑むシーズンへの意気込みを聞かせてください。

片岡 二軍監督に就任が決まって、昨年の秋季キャンプから名古屋に行っていますけど、立浪監督へのファンの期待はひしひしと伝わってきます。僕が解説者の時代に名古屋でタクシーに乗ると、「片岡さん、立浪監督を早く見たいよ」という話をよく聞きましたし、一軍監督になった今は「やっと立浪監督になり、またドラゴンズを本気で応援できます!がんばってください」と声をかけていただいたりします。

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