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又吉克樹を獲得したソフトバンクGMに聞いた。FAでは「高値であっても確実に獲りにいく場合もある」 (5ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo

【ソフトバンクの遺伝子とは?】

 10代のラティーノを育てるのはソフトバンクにとって未知の挑戦になるが、三笠GMはさまざまなアプローチをしていくつもりだという。

「まずはやってみないと、難しさもわかりません。一方で、日本にはすでに高校スポーツで留学生を受け入れている実績があります。他球団が若い選手を入れてどうやっているのかという情報共有とともに、福岡県のなかにもそういう学校がありますので、どういうご苦労があって、どんなプログラムでやっているかを参考にしながらつくっていく活動を、まさにやっているところです」

 固定観念に捉われず、世界を大所高所から眺めて成長を目指す姿勢は、ソフトバンクという企業の遺伝子なのかもしれない。中南米から若手選手を獲得する目的について、三笠GMはこうつけ加えた。

「日本という成功した国のすばらしいスポーツインフラで活躍する環境を、日本人だけでなく世界中の人に享受してもらうことは、スポーツの人気を確保し、発展させていくうえでとても重要だと思う。だから、率先してやっているつもりです」

 めざせ世界一。そうしてNPBで先を走るソフトバンクの取り組みは、どこまで到達するのか。逆襲を期す今季の戦いとともに、長い目で注視していきたい。

(後編につづく)

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