DeNA三浦大輔監督が語る屈辱のシーズン「勝ちたい思いがつのるほど視野が狭くなっていった」。来季へ向け「もうやり返すしかない」 (3ページ目)
── 日本ハムから移籍した大田泰示選手は、三浦監督を胴上げしたいと気合が入っています。
「昨シーズンは不調でしたが、大田の力はこんなもんじゃないと思っています。彼自身3球団目で、経験もあるし、長打力もある。昨季は佐野、桑原将志、タイラー・オースティンが主に外野を守りましたが、そこに割って入る力を持っていると思うので、外野の3人も安泰ではないと危機感を持って競争してもらいたいです」
── そして藤田一也選手が10年ぶりにDeNAに復帰します。経験豊富なベテラン選手に期待したいところはどういったところでしょうか。
「楽天時代に日本一やゴールデングラブ賞などいろいろ獲得した経験はもちろん、ファームのゲームで顔を合わせても藤田からは"横浜愛"を感じていましたし、チームの力に必ずなってくれると思います。守備は言うまでもなく、勝負強いバッティングも魅力ですね。もうひと花咲かせてもらいたいですし、なによりも魅力なのは、その"人間力"。若手選手たちの参考やお手本になるでしょうし、藤田のマインドがチームに浸透してくれたらいいなと思っています」
── 投手ではブルックス・クリスキー投手がブルペン陣に加入します。
「クリスキーに関してはまだ動画しか見ていないのですが、非常にきれいなフォーシームを投げる印象です。そして膝元にボールを集めることができ、さらにそこからスプリットで空振りがとれる。やはり空振りをとれる投手というのは重要ですから、終盤の厳しい場面で投げてくれることを期待しています。あとは日本のボールにどれだけアジャストできるのか。変化量も変わってくるでしょうから、いかに春季キャンプで対応できるのか状況を見ていきたい」
── 昨季、クローザーが安定しませんでしたが、まだ白紙なのは当然としてクリスキー投手も候補に入ってくると。
「そうですね。昨季は三嶋一輝、山﨑康晃、あと伊勢大夢も数試合投げましたが、ここにクリスキーも加わって競争になると思います」
3 / 5